観光業界が苦しい時期を迎えようと、ベトナムではホテルマネジャーが常に不足しています。しかし、ミドル−ハイランクのマネージメントポジションに就くベトナム人を探す事は容易ではありません。
ベトナム人初の億万長者ファン・ニャット・ブン氏へのインタビューで、タインニエン新聞は、Vingroupの人材教育と開発方針について問いを投げかけました。ブン氏よると、Vingroupの事業は発展しているが、ベトナム人マネージャーを雇用する事は難しく、Vingroupはホテルと商業施設に外国人マネージャーを採用しなければいけない、との事です。Forbes誌によれば、ベトナムの観光業界はここ6年で大きな変化を迎えました。2010年、5,000,000人の外国人観光客と28,000,000人の国内観光客がベトナムを旅行し、さらに2016年には、それぞれ10,000,000人と62,000,000人に上りました。
ビザ費用免除条件の拡大、e-visaの適応、国際線の直行便と国際空港の増加が、観光業界の発展に拍車をかけています。宿泊施設に関しては、2013年には3−5つ星ホテルの部屋は62,000室でしたが、現在では91,200室に増加し、5つ星ホテルの部屋数はここ3年で倍に増えました。
それにもかかわらず、ホテル経営市場は未だ外資企業に管理されています。ある国際ホテルグループは、12のホテルに加え、BRGグループが開発したヒルトンホテルチェーンを管理するヒルトンホテル&リゾートを運営しています。ベトナムは観光市場の魅力を認識していますが、外資企業が未だ市場で優位な立場に立っています。
この状況を踏まえ、ホテルのディレクターは、ホテルはベトナムだけではなく周辺地域市場をターゲットに、厳しい競争をしなければならないと述べています。特にMICE旅行者は、きめ細やかなサービスを求めて、有名ブランドを利用する傾向があるので、有名ブランドの管理会社は優先して選ばれます。
国内・国外グループ両方、たとえ定年近い年齢であっても経験豊富なマネージャーを探すべきだ、とアナリストはコメントしています。過去、3つ星ホテルのオーナーはホテルを自分で管理していました。しかし現在は競争が厳しいため、プロのマネージャーを採用する傾向があります。
ホテルマネジャーの給与に関して、ホテル経営者であったレ・ディン・トゥアン氏は、外国人が非常に高い給与であるのに対し、ベトナム人への給与は控えめだと述べています。高級ホテルの外国人CEOが月に$10,000-15,000稼ぎ、豪華なヴィラ、プライベートカー&ドライバー、そしてビジネスクラスの航空券がつくのに対し、部門長は月$5,000 の稼ぎです。
ホテル経営市場は未だ外資企業に管理されています。ある国際ホテルグループは、12のホテルに加え、BRGグループが開発したヒルトンホテルチェーンを管理するヒルトンホテル&リゾートを運営しています。